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2023.04.02

歯が痛い!自分でできる応急処置

こんにちは、みやぎ歯科クリニック上落合 院長 宮城拓人です。

今回はよく来院いただく原因で一番多いのではないでしょうか、歯が痛い、、についてです。

 

普段食事も会話も特段意識するものではないですが、痛みがあるとその全てが不自由になり、ストレスになります。

 

なぜかこういうのって夜間に起きて、周りの歯医者がやってない、、なんてことはあるはずです、、

そんな時にご自分でできる対処法をお伝えいたします。

(その後はすぐに歯科受診するようにしてください)

1.痛みの原因は?

一言で痛みと言っても様々あります。その種類により対処法が少し異なってきます、

 

①虫歯が神経に達した(何もしなくてもズキズキする)

虫歯を削っていって穴が開いてしまった状態

 これが一番痛みの度合いが強いものです。虫歯をそのままにしていたことにより、神経に達し、何もしていなくても痛い、寝れないくらい痛い、といったことが出てきます。

普段から検診に行っているのに、、、というもいらっしゃるかもしれませんが、例えば銀歯の下側に虫歯があった場合、レントゲンでも肉眼でも判別困難なケースが多いです。

当院では3~4ヶ月に一度の検診1年に1回のレントゲン検査等をおすすめし、定期通院されている方には全員にそのようなリスクはお話ししておりますので気になっている方は一度いらっしゃってください。

 

②歯がしみる!(知覚過敏もしくは虫歯の疑い)

 歯茎が下がってしまい歯が抉れて染みている状態

 これは程度によってですが、ひどい方は虫歯でなくとも神経をとる原因になります。

多くは不適切なブラッシングや噛み合わせ不良な詰め物により歯と歯茎の境目が削れていたり(知覚過敏)、歯周病で歯茎が下がりしみる、、と言ったことが多いです。

 

虫歯で染みている場合、かなり神経が近いことが予想されますので急いでご来院ください。

③歯茎が痛い、腫れた(歯周病や智歯周囲炎)

 

親知らずが少しだけ出ており、汚れが溜まりやすくなっている

 多いのは親知らずが半分頭を出してるような掃除が行き届かない状態や、歯並びが叢生と言って前後でずれてしまっているような状態の方はセルフケアが難しく、歯茎が腫れやすいです。

普段から定期検診やメンテナンスに行かれている方でもこのような状態は起こることがありますので、きちんと1年一回レントゲン撮影し、リスクのある状態は改善していくことが大事です。

 

④かみあわせによる痛み(一時的なものもあり)

 検診で虫歯とは言われていないのに、、歯茎ではなく歯が痛い、、そういう方は噛み合わせで一部の歯に負担がかかっている状態であることが多いです。

咬合性外傷という症状で、一時的な痛みの状態もあれば処置をしないとひどくなるケースもあります。

 

⑤歯が割れている

 これは神経を取った歯に起こりやすく、噛んだり食事の際に一時的にズキっときますが、何もしなければ痛くない、、と言ったことが多いです。

 歯が割れている場合、割れ方にもよりますが、ほとんどの場合抜歯になるケースが多いため予防すること(マウスピース治療や矯正治療)が大事になってきます。

 

 

⑥歯が原因でない痛み

 上記が主に歯の痛みとしては多いですが、それ以外にも神経性の痛みや蓄膿症に関連した痛みなど様々な原因があります。

歯は無くなったら生えてこないため、自己判断せずぜひ歯科医院でのチェックをお勧めします。

 

2.それぞれの対処法について

お痛みの種類により、対処法が異なってきますので、そちらをご説明いたします。

①歯がズキズキする⇨痛みのある側を使わないようにして痛み止めを飲む

虫歯菌が神経に達している可能性があります。歯医者にすぐ受診すべきですが、開いていない深夜帯などの時はまず痛みのある側を使わないようにして痛み止めを飲むようにしてください。

根本の改善にはなりませんが、楽にはなるためその後にすぐ歯医者を受診しましょう

 

②歯茎に痛みがある、腫れている

まずはしっかりと歯ブラシ、歯間ブラシ、フロスを行いましょう。うがいもよくしてください。

また熱を持っているのであれば患部を冷やしてみましょう

歯茎の中の歯石により急性炎症となっていることもあるため、収まったとしても歯科医院受診しましょう

 

③歯がしみる:冷たいもの、熱いものを控え、歯磨き粉はシュミテクトなどの知覚過敏用のものを使う

知覚過敏であればしみるのがすぐに収まるケースが多いです。温度変化が大きいと痛みにつながるためまずは刺激のあるものを控え、歯科受診を。歯ブラシもガリガリやらずにソフトに磨いてください。

虫歯の場合はしみる症状が長引きますが、ご自身でできる対処法としては同じです。

 

④ツボ押しをしてみる

歯の痛みに効くツボをご紹介します。
指で縁を描くように押してみましょう

合谷

手の甲の、親指と人差し指の付け根にやわらかい筋肉があります。その筋肉の手首側のへこんだところにあるツボです。

下関

耳たぶの高さから顔面に向かって真横に移動し、頬骨の直前の一番へこんでいるところにあるツボです。

頬車

顎のエラの角から、1~2センチほど前方に向かって真横に移動したところにあるツボです。

歯痛点

手のひらの中指と薬指の付け根のところと、足裏の親指と人差し指の付け根から1~2センチかかと側に移動したところにあるツボです。

商陽

手の甲から見て、人差し指の爪の付け根の親指側のところにあるツボです。

3.夜間に痛みが出ることが多い理由

 

私たちが活動的な日中は、血液が下へ下へと流れていきます。
しかし夜は横になったり、リラックスする体勢のことが多いため、血液量が頭部多くなり、神経が押されることにより、それまで隠れていた痛みが表出しやすくなります。
またお風呂やジムに行くなど血流が上がることでも痛みが増加します。

 

 

4.歯が原因でない痛みの場合

 

上記に当てはまらない痛みの場合、歯が原因でないこともしばしばです。

口の周りは多くの組織があります。そのため歯が原因でなくとも痛みは体からの救援サインです。

よくあるのは蓄膿症です。

上の歯がなんとなく噛むと痛い、、これは上顎洞という場所が上の奥歯に非常に近くここに炎症が出てしまうと歯の痛みに似た症状となります。

 

これは口腔外科で専門的な治療になったり、耳鼻科受診をしないとですが、当院では自分が口腔外科認定医ですので不安な方はお越しください。

また歯の周りには顎や歯茎の神経もあり、神経性の痛みといった可能性もあります。

ここの判別は非常に難しいことが多いため、症状をよくお聞かせください。

また顎関節症等で噛み合わせがよくない場合には頭痛や吐き気が歯の痛みや顎の痛みとは別に起こることがあります。

その場合は噛み合わせ治療を行う必要があります。

 

5.朝までに痛みがひいても歯科受診を!

気がついたら痛みが消えていた、、これはむしろ歯にとっては重大なことになる可能性があります。

虫歯であれば神経が菌によって死んでしまった状態になり、何年か後に受診したら抜歯と言われた、、といった方は多いです。

今回紹介したものはあくまで応急処置ですので、きちんとした診断・治療を受けなければ、痛みが再発する可能性が高くなります。

 

ご紹介した対処法でも痛みが軽減せず、眠れないというときには、夜間・休日救急センターなどを利用するという方法もあります。

ただしこちらも、継続的に治療を行うことは想定されていませんので、後日必ず、歯科医院を受診するようにしてください。

 

 

6.まとめ

 

痛みがあるから歯医者に行く、、といった方が多いとは思いますが、そもそも定期的なメインテナンスをしないとどこかしらに必ず不調は出ます。

歯はセルフケアだけでは難しい部位ではありますので、当院では痛みがなくても数ヶ月に一度の定期検診をお勧めしております。

検診に行っているから絶対に痛みがでないというわけではありませんが重症予防にはなりますので、一度当院での検診を受けてみませんか?

スタッフ一同お待ちしております。

 

みやぎ歯科クリニック上落合 院長 宮城拓人

 

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